教材研究 高校数学

自分の数学観を高める

2019-01-01から1年間の記事一覧

数学なんか必要ない

生徒は数学がわからない状態が続くと、数学なんて必要ないという発言をすることがある。この発言をする多くの生徒は「数学がわかりません」という意味と同義の意味でこの言葉を発することがしばしばである。もちろんその発言の背景になにを考えているかを探…

模範解答を作成する

模範解答を作成すると、正しい語句の扱い方に気を使う。今まではただ読み流していた解答が、自分で書くとなると正しい使い方なのか、その文は論理的に正しいかを常に突きつけられる。模試の模範解答を自校生徒のために、書き直す必要がある際に言葉の捉え方…

模試を活用する

模試は生徒の中でも関心の高い試験の一つである。生徒は模試の結果で一喜一憂し、数学の定着度の一つの指標になる。模試の難易度は生徒の学習到達度にあっているとは限らず、学校によっては大半の生徒にとって難易度が乖離しているという状況も起こりうる。…

生徒の挑発

生徒は虐待関係の人間関係を持ち込むために、教員を挑発することがある。その挑発は問題行動として現れることや、会話の中で大人を試すような会話をしてくる。この大人は自分のことを受け止めてくれるのかを試してくるのである。問題行動を見逃すことはその…

生徒を置いて行ってしまう

授業をやっていると、未だに生徒を置いてきてしまうことがある。今日はある角度の正弦、余弦、正接を求める方法の学習をした。弧度法から度数法へ変換してから三角関数へ変換するのではなく、弧度法は2直角をn等分した動径から、三角関数への変換を行うこと…

教材研究

授業でなにを伝えたいのか。生徒がなにが分かっていなくてなにを伝えたいのか。指導者がなにをその授業で伝えたいのかを明確に持つことが、その授業でどのような発問や活動をするのかにつながる。微分の授業で、微分とは虫眼鏡で拡大することだ。ということ…

動画授業との違い

さまざまな動画サイトに、学習を支援する動画が溢れている。しかし、動画と生の授業では生の授業の方が生徒を伸ばせるはずである。知識を伝達するだけなら系統立てて説明する動画授業の方が効率的であると主張する人もいる。しかし、動画では生徒の理解度を…

すごい人に出会えること

読書をする中で、この人はすごい。会ってみたいという著者に出会えることは読書をする上での楽しみや醍醐味である。しかし、現実世界で出会えることは、年に一度機会があるかないかの幸せな瞬間である。人間は思考する生き物である。そのため、言葉にしない…

表記の揺れに気をつける

生徒に証明をさせるときに、接続詞を適切に使うことができない場面に遭遇できないことがある。「よって」や「したがって」などの言葉は順接の接続詞として、証明の記述に登場する。証明の単元に限らず、数学の記述をする際には接続詞を扱い読み手に伝わる解…

子供の甘さ

高校生と言えども、自分たちで共同生活を行うことは難しいのであろう。学校には必要か不必要かは置いておき、さまざまな校則がある。目に見える校則を守ることから、公共の場でのマナーを守ることまで、一部の生徒にとっては生活が縛られているように感じる…

間違いから始める

生徒に発言を求める時、生徒が間違ったことを言うことは多くある。その時に、どのような対応力を見せるかはその教員の力量が多く見られるところである。生徒の発言から、なぜその間違いが起きたのかを類推する力が求められる。生徒の間違った理由がわかるこ…

要点をおさえる発問

1単位時間の授業の中で新規事項を説明し、演習時間を確保することが現在の授業のスタイルである。働き始めてわかることは説明は短く簡潔にということが非常に大切なことであるということである。生徒の思考を促し、要点を理解できるようにするためには、説明…

わからないがわからない

初学者が数学に取り組む時に誤った概念を形成し、教材を理解できないということはよくある。その際に、わからないならまず覚えなさいという指導は指導者の敗北である。しかし、指導者が丁寧に教えたところで、暖簾に腕押し。学習者は余計に疑問点が増え、「…

問題が解けないときの心構え

数学の問題に解けないということは学習者なら一度は経験したことがあると思う。では、その時にどのように学習するとその問題を次に解く時には解けるようになるのか。数学は解答を読んでいる時には、自己のレベルが解答を理解できるレベルにあれば、その問題…

言行の一致

自分の言葉に責任を持つことは、簡単なようで難しい。色々な人と関わりがあると誰とどんな話をしたのか、過去になにを伝えたのかを個別に記憶し、言葉に責任を持たせた行動を随時することは難しい。今までの生活でそこまで、自分の言葉に責任を持つことがな…

個人の幸せと、集団の理論

自分の感情を抑えきれない特性を持った生徒、問題が解けたら嬉しい感情が出てしまう。問題が解けないと悔しい感情が出てしまう。嫌なことがあると、爪の先を潰し痛みで自分の感情を殺す。感情をうまくコントロールできないせいで、周りの人間からも疎まれ始…

話の引きつけ方

話を惹きつける生きたものにするためには、準備した話を練習を重ね誰にも邪魔をされず話をすることと、その場の雰囲気に合わせ少しずつ話し方を変更していくことを両立ていくことが求められる。講演の40%が終了した人が入場したタイミングで入って来た人の…

問題の解法ではなく、解き方を教える。

数学を教える際に、問題の解法を教えたいと思っている人は少ないと思う。問題とその解法を通して、数学の問題の解決方法や考え方を身につけてほしいという思いを多かれ少なかれ持っているはずである。しかし、授業の受け手は、問題には解法があり、その解法…

間違いを指摘するのは気持ちいい

若い人は他人の間違いを指摘したがる。と先輩に助言を頂いた。その人は常に周りを気遣い、穏やかに日々を過ごすことに注力してるように見える人である。(だが、見えるだけであるのだが、) 人は間違っていることを指摘すると、自分は正しいこと、そして間違…

自分のやったことのない競技の指導

教員は部活という慣習に縛られている。中には部活動で学校を決める生徒、保護者もいるため、生徒の関心は高く、授業より部活という生徒も多い。私は、毎年インターハイに出場してきた、高校にやったことのない競技の部活顧問が回ってきている。正直部活の記…

情報機器をつかうか使われるか

本日surfaceが本校に1人1台配備され、多くの教員は最初の初期設定でてんてこ舞いになっている様子が見られた。私としては、タブレット配備も嬉しいが教室にwifi環境が整ったことで、数学のグラフなどが、黒板上に投影できることである。授業内でグラフや図形…

生徒の答案から考えること

数学の学習指導に力を入れるために、大量の添削課題を自分に課すようにしている。1人一枚でも、3クラスに出せば、120枚程度になる。この添削課題を課すようになってから、思うことは生徒は自分が思っている以上に出来ないこと、さらに記述量が少ないことであ…

数学の問題を解くこと

数学の問題を解く時、昔の自分は極端に言えば知ってる問題ならば解くことができ、知らなければ解くことができなかった。今は数学への取り組み方が変わってきている。一問一答のように、問題ごとに解答を一対一で覚えるという弱い理解では、数学を真に楽しむ…

美術館での衝撃

1ヶ月ぶりに美術館に足を運んだ。多くの人が絵画の前に立ち、遠い過去に思いを馳せていた。私は、大学時代まで美術には触れ合うこともなく、中学の美術では、内申2、高校では下手の横好きで美術を選択し、油絵を描く体験を1度しただけである。この夏は暑さも…

沈黙と感情を操る

人間は沈黙が怖い。2人で居る時に沈黙が流れると、携帯を取り出して会話から逃げ出したり、飲み物を飲んでみたり、沈黙を楽しむことが出来る人は少ない。ましては、集団の前に立っているときなら、沈黙に耐えるのはより難しいものであり、何かしら前で喋らな…

無駄な時間を省く

「無駄な時間を省く」この言葉もよく聞くが、なかなか行動に移し切るのは難しい。トヨタでは、探し物をする時間が一番勿体無いとの理念の元で、仕事場を整理することの重要性を述べている。 だが一年目に「教育は全部無駄なことだからね。」と尊敬する先輩教…

先を見越した準備

先を見据えて準備することはどの仕事でも必要なスキルである。日常の業務の隙間時間にどんどん先の準備をすることが心の余裕につながり、結局余裕のある良い授業につながると思う。だが、この先を見て準備するというスキルは、ただ仕事に余裕ができる以上の…

行間を埋めること基礎的計算の難しさ

初任の頃生徒に、「先生の板書は途中式が多すぎてわかりにくい」と言われたことがある。その生徒は数学が苦手で、正直、私はその子のために、途中式を丁寧に記述していたのである。自分は「数学的に正しいことを記述すれば、生徒は必ず分かるはず」という非…

こなすことの怖さ

与えられた課題をやることに意義を感じさせることができるか。ここが課題の効果、時間を有効に使わせる重要な点である。生徒によっては、問題に向き合い、時間をかけて解答していることが分かるもの、提出するだけで時間を浪費しているもの、提出しないもの…

気配り、目配り

気配りが大切という言葉は多くの人が理解すると思う。子供っぽいという言葉は気配りがない人に対して使われることが多いと感じる。しかし、へりくだった気配りをしすぎる人も自信がないように見え、好印象を与えることはできない。自分らしく振舞う中に、細…