教材研究 高校数学

自分の数学観を高める

無駄な時間を省く

「無駄な時間を省く」この言葉もよく聞くが、なかなか行動に移し切るのは難しい。トヨタでは、探し物をする時間が一番勿体無いとの理念の元で、仕事場を整理することの重要性を述べている。 

  だが一年目に「教育は全部無駄なことだからね。」と尊敬する先輩教員に言われ、困惑した。農業や畜産業を営んでいる人、実生活につながる仕事をしている人がえらく、勉強はあくまでも道楽の一つであると言われた。そして、学校は無駄の連続で、無駄を楽しまなきゃいけない。そのような言葉をいただいた。正直その言葉を言われた時、その言葉を飲み込めず、「そうなんですか」と間抜けな言葉を返したものである。でもその先輩は無駄だと言った教育活動に真剣に関わっている。その言葉は、今も自分の中にモヤモヤと漂っている。

  無駄をはぶく、授業で自分の書く板書に自信がないのが一因であると思われるが、板書を描く時間が勿体無い。ある意味無駄だと感じてしまう。正直、問題なんかは手元の資料に書いてあるし、まとめも大きく教科書に書いてある。自分が補足している内容や考え方などは教科書にまとめれば良いのにと思うが、黒板に書いた文字は、全て写さないと気が済まない層がいる。無駄な時間を堂々と過ごしたいのだが、この無駄は省きたい