教材研究 高校数学

自分の数学観を高める

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

要点をおさえる発問

1単位時間の授業の中で新規事項を説明し、演習時間を確保することが現在の授業のスタイルである。働き始めてわかることは説明は短く簡潔にということが非常に大切なことであるということである。生徒の思考を促し、要点を理解できるようにするためには、説明…

わからないがわからない

初学者が数学に取り組む時に誤った概念を形成し、教材を理解できないということはよくある。その際に、わからないならまず覚えなさいという指導は指導者の敗北である。しかし、指導者が丁寧に教えたところで、暖簾に腕押し。学習者は余計に疑問点が増え、「…

問題が解けないときの心構え

数学の問題に解けないということは学習者なら一度は経験したことがあると思う。では、その時にどのように学習するとその問題を次に解く時には解けるようになるのか。数学は解答を読んでいる時には、自己のレベルが解答を理解できるレベルにあれば、その問題…

言行の一致

自分の言葉に責任を持つことは、簡単なようで難しい。色々な人と関わりがあると誰とどんな話をしたのか、過去になにを伝えたのかを個別に記憶し、言葉に責任を持たせた行動を随時することは難しい。今までの生活でそこまで、自分の言葉に責任を持つことがな…

個人の幸せと、集団の理論

自分の感情を抑えきれない特性を持った生徒、問題が解けたら嬉しい感情が出てしまう。問題が解けないと悔しい感情が出てしまう。嫌なことがあると、爪の先を潰し痛みで自分の感情を殺す。感情をうまくコントロールできないせいで、周りの人間からも疎まれ始…

話の引きつけ方

話を惹きつける生きたものにするためには、準備した話を練習を重ね誰にも邪魔をされず話をすることと、その場の雰囲気に合わせ少しずつ話し方を変更していくことを両立ていくことが求められる。講演の40%が終了した人が入場したタイミングで入って来た人の…

問題の解法ではなく、解き方を教える。

数学を教える際に、問題の解法を教えたいと思っている人は少ないと思う。問題とその解法を通して、数学の問題の解決方法や考え方を身につけてほしいという思いを多かれ少なかれ持っているはずである。しかし、授業の受け手は、問題には解法があり、その解法…

間違いを指摘するのは気持ちいい

若い人は他人の間違いを指摘したがる。と先輩に助言を頂いた。その人は常に周りを気遣い、穏やかに日々を過ごすことに注力してるように見える人である。(だが、見えるだけであるのだが、) 人は間違っていることを指摘すると、自分は正しいこと、そして間違…

自分のやったことのない競技の指導

教員は部活という慣習に縛られている。中には部活動で学校を決める生徒、保護者もいるため、生徒の関心は高く、授業より部活という生徒も多い。私は、毎年インターハイに出場してきた、高校にやったことのない競技の部活顧問が回ってきている。正直部活の記…

情報機器をつかうか使われるか

本日surfaceが本校に1人1台配備され、多くの教員は最初の初期設定でてんてこ舞いになっている様子が見られた。私としては、タブレット配備も嬉しいが教室にwifi環境が整ったことで、数学のグラフなどが、黒板上に投影できることである。授業内でグラフや図形…

生徒の答案から考えること

数学の学習指導に力を入れるために、大量の添削課題を自分に課すようにしている。1人一枚でも、3クラスに出せば、120枚程度になる。この添削課題を課すようになってから、思うことは生徒は自分が思っている以上に出来ないこと、さらに記述量が少ないことであ…

数学の問題を解くこと

数学の問題を解く時、昔の自分は極端に言えば知ってる問題ならば解くことができ、知らなければ解くことができなかった。今は数学への取り組み方が変わってきている。一問一答のように、問題ごとに解答を一対一で覚えるという弱い理解では、数学を真に楽しむ…

美術館での衝撃

1ヶ月ぶりに美術館に足を運んだ。多くの人が絵画の前に立ち、遠い過去に思いを馳せていた。私は、大学時代まで美術には触れ合うこともなく、中学の美術では、内申2、高校では下手の横好きで美術を選択し、油絵を描く体験を1度しただけである。この夏は暑さも…

沈黙と感情を操る

人間は沈黙が怖い。2人で居る時に沈黙が流れると、携帯を取り出して会話から逃げ出したり、飲み物を飲んでみたり、沈黙を楽しむことが出来る人は少ない。ましては、集団の前に立っているときなら、沈黙に耐えるのはより難しいものであり、何かしら前で喋らな…

無駄な時間を省く

「無駄な時間を省く」この言葉もよく聞くが、なかなか行動に移し切るのは難しい。トヨタでは、探し物をする時間が一番勿体無いとの理念の元で、仕事場を整理することの重要性を述べている。 だが一年目に「教育は全部無駄なことだからね。」と尊敬する先輩教…

先を見越した準備

先を見据えて準備することはどの仕事でも必要なスキルである。日常の業務の隙間時間にどんどん先の準備をすることが心の余裕につながり、結局余裕のある良い授業につながると思う。だが、この先を見て準備するというスキルは、ただ仕事に余裕ができる以上の…

行間を埋めること基礎的計算の難しさ

初任の頃生徒に、「先生の板書は途中式が多すぎてわかりにくい」と言われたことがある。その生徒は数学が苦手で、正直、私はその子のために、途中式を丁寧に記述していたのである。自分は「数学的に正しいことを記述すれば、生徒は必ず分かるはず」という非…

こなすことの怖さ

与えられた課題をやることに意義を感じさせることができるか。ここが課題の効果、時間を有効に使わせる重要な点である。生徒によっては、問題に向き合い、時間をかけて解答していることが分かるもの、提出するだけで時間を浪費しているもの、提出しないもの…

気配り、目配り

気配りが大切という言葉は多くの人が理解すると思う。子供っぽいという言葉は気配りがない人に対して使われることが多いと感じる。しかし、へりくだった気配りをしすぎる人も自信がないように見え、好印象を与えることはできない。自分らしく振舞う中に、細…

教材の誤植

自作の教材に解答を作成する。問題の解説を載せることや、解答に至る考え方などまとめて配布をしている。しかし、なかなか誤植がなくならない。簡単な計算ミスや生徒にとっての解答の飛躍など、生徒が読む際にすんなり読むことができない箇所が出てきてしま…

計算能力の必要性

授業では、問題を解くことができるが、試験や宿題など時間が経ったときに、一度解けた問題が解けないという経験は誰しもが経験したことのあるものだと思う。もちろん、復習が足りない、実は授業中にもわかったつもりになっただけであるなど様々な要因が関係…

たまたまの出会い

最近パシフィックヒムの録画を見返していたら、内田理央の回で声を出して笑ってしまった。最近は映像を見て声を出して笑うことが少なくなっていると思う。人との会話で笑顔になることは、楽しい時間を共有していることよりも、相手が過ごしやすい環境を整え…

闘う50題2000入試数学ベストセレクション

一つの問題に様々なアプローチが取れるのが数学力の一つであると考えている今日この頃。参考書紹介サイトを見ていた時に目に飛び込んできたのがこの一冊である。多様な別解も充実している中に、生徒と講師の会話のシーンもあり、どのように解答の発想に至る…

判断と臨機応変さ

一瞬の判断が求められるとき、瞬時に適切な判断ができることは、働く上で重要な能力であると考える。自分は小中高と優等生であったかもしれない。しかし、それは学校の中での話で思考停止をして言われたことをただこなしていたのではないかと不安や後悔があ…

防災の日にあたって

今日は防災の日として、1960年に閣議了解事項として定められている。1950年9月死者行方不明者5000人以上という伊勢湾台風が直接のきっかけになったと言われている。それ以前から防災の日は提唱されていたが、5000人という想像を絶する数字が防災の日の設定の…