教材研究 高校数学

自分の数学観を高める

生徒の答案から考えること

  数学の学習指導に力を入れるために、大量の添削課題を自分に課すようにしている。1人一枚でも、3クラスに出せば、120枚程度になる。この添削課題を課すようになってから、思うことは生徒は自分が思っている以上に出来ないこと、さらに記述量が少ないことである。確率の問題に対して、数式のみが書かれている答案を見ると、例えその問題があっていても、問題の条件が少し違えば解けるのか不安が残る。問題文の条件を正しく整理することができるか、具体例が書き出せるのか、新しい問題に自分なりの考えを残すことができるのか。その試行錯誤のうちに、なにが足りない考え方なのかを伝えたいが、なにも記述が残っていないとなにも助言が残せないのである。添削課題を有効に行うために、思考の過程が残しやすい問題を選んでいくことが重要であることが挙げられる。また、計算のミスが減らないことも継続した課題である。