教材研究 高校数学

自分の数学観を高める

間違いを指摘するのは気持ちいい

  若い人は他人の間違いを指摘したがる。と先輩に助言を頂いた。その人は常に周りを気遣い、穏やかに日々を過ごすことに注力してるように見える人である。(だが、見えるだけであるのだが、)

人は間違っていることを指摘すると、自分は正しいこと、そして間違いを発見できたことで、優越感に浸る。特に、愚かな人は相手の間違いを、嬉々として指摘し自己の有用性や正当性を満たすのである。他人の失敗はもう戻らない、すなわち失敗を指摘してもなにも生まれないのに、指摘するのである。他人の失敗は蜜の味である。

  若い人という括りより、理想が高く、自分は努力しているという勘違いが人の間違いを声高く指摘する行動につながるのでは無いか。他の人は自分より努力していない、だから失敗をするのだ。という勘違いや周りの見えてなさが間違いを指摘するという行為を経て、自分は頑張っているのだというアピールを周りにしているのであろう。

  間違いは気付いていないとき、指摘しなければならない。しかし、その行為が自分の欲求を満足させるためなのか否かは考えなければならない。