間違いから始める
生徒に発言を求める時、生徒が間違ったことを言うことは多くある。その時に、どのような対応力を見せるかはその教員の力量が多く見られるところである。生徒の発言から、なぜその間違いが起きたのかを類推する力が求められる。生徒の間違った理由がわかることが、その後の指導につながるからである。また、生徒の間違いの原因がわかった後、その生徒の間違いに付き合って論理を展開し、矛盾がでて生徒自身が間違いであることを認めるまで付き合うような質問を生徒にすることが重要になる。実際に自分が数学をする際にも、認識があやふやな内容が出てくる。その時に、何個か具体例を用いて数学を行うことで、正しい内容を求めることができ、その積み重ねで数学を自分のものにすることができるのである。
1人の数学的な間違いを大切にしたい。そこから授業が始められる対応力が今の自分に足りないところである。