教材研究 高校数学

自分の数学観を高める

少年の弱さと強さを知れる一冊

児童文学を久しく読んでいなかった私ですが、家内に教えてもらった守り人シリーズを読み進めている。読み進めると、その世界の住人の息遣いが感じられ日頃ファンタジーのような本を読まない自分もどんどん世界に引き込まれていった。このシリーズの主人公はバルサという女用心棒であり、深い心の傷を抱えながら、自分の信じた道を進んでいくそのカッコよさに引き込まれていく。否が応でも自分の生き方を重ねてしまい、命とはそして未来について突きつけられる。しかし、私はもう1人の主人公チャグムに心を惹かれてしまう。皇族の生き方、自由、そして少年としての弱さ、強さに触れていくうちに、かつて少年の自分が持っていた初々しい感性、そして失くしてしまった感性を刺激される。抗えない運命と言うと、話が大きくなるが、現代でも自分の生まれた家の文化に左右される、もちろん国や地域の慣例などにも自分の生き方は左右されていく。その中で、少年だった自分はきっとありたい自分と今の自分の間にもがき苦しんでいたのであろう。